2022日本大学大学院 法学研究科デジタルパンフレット
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政治学未来への希望を抱き、良き市民として過ごすために私たちは、一人ひとり名前や顔が違うように、それぞれ意見や価値観も異なります。社会には様々な意見の違いや価値観の対立があるため、いかに対立を緩和したり解決したりするかが重要になります。そのためには、違いを否定するのではなく、違いを認めて解決することです。友人でも恋人でも、あるいは家族でも、お互いに違いを認め合うことが大事なのは言うまでもありません。少しだけ視野を広げ、社会における対立をどうするのかという問題を考えると、ここでも同様に、違いを認めて解決するにはどうしたらいいのかという発想が出てきます。政治は対立する所に存在しています。政治が政策によって社会の問題を解決するのは、医療によって病気の治療が行われることに似ていると思います。医者は患者の病気を治そうとします。政治学者は、政治学の研究を通して社会の問題を考え、問題を解決しようとします。多くの人が医学や医者に期待するように、政治学も政治学者も、人びとの幸せな未来のために期待される存在にならなければと思いながら、私は大学院で研究指導を行っています。政治学は、必ずしも政治家になるために学ぶものではありません。むしろ「良き市民」になるための学問であり、私たちの将来をより良くしていくにはどうしたらいいのかを考えるのに役立つ学問であると、私は考えています。その意味で社会のあらゆる事象とつながりがあり、修了生も政治学者を目指したり、公務員や教員、民間企業等で活躍しています。ぜひ研究を通じて、未来への希望を抱いてほしいと思います。岩崎 正洋教授法学研究科政治学専攻教員インタビュー教員紹介変更となる場合があります *印の付いている教員は博士後期課程担当者 青字は博士後期課程研究指導科目専門演習担当者政治理論*岩崎 正洋 教授担当科目専門演習(政治理論)政治理論特殊講義Ⅰ・Ⅱ政治学原書研究Ⅰ・Ⅱ(英)政治理論研究東海大学大学院政治学研究科博士課程後期修了博士(政治学)東海大学政治経済学部助手、杏林大学社会科学部専任講師、助教授、日本大学法学部助教授、准教授を経て、本学部教授研究テーマ社会構造と民主主義の変容に関する研究博士(政治学)政治哲学松元 雅和 教授担当科目専門演習(政治哲学)政治哲学特殊講義Ⅰ・Ⅱ慶應義塾大学法学部卒業慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了島根大学教育学部専任講師・准教授、関西大学政策創造学部准教授、日本大学法学部准教授を経て、現職研究テーマ正義論、戦争倫理学博士(法学)研究業績等(教員紹介ページ)※「日本大学研究者情報システム」へアクセスします。岩崎 正洋松元 雅和日本大学大学院法学研究科25

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