2022日本大学大学院 法学研究科デジタルパンフレット
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政治学 公共政策コース教員インタビュー実務的な側面からこれからの公共政策を学び、切り開いていきます単に既存の理論を学ぶだけでなく、最新の学会動向や現実の行政の動き等も参考にしながら、政策立案や実務能力を養うのが当コースです。修了後の進路は、公務員はもちろん、現在は「新しい公共」の姿として、多くの施策が民間と連携して行われているので、民間企業で公共サービスを担ったり、NPOで活躍している人もいます。また、2年以上の公務経験があれば、1年で修士を取得できるので、公務員も在籍。夜間や土曜日のカリキュラムを取得し、仕事との両立を図っています。さらに現役の議員も、政策のスペシャリストを目指し、最新理論を実務に照らし合わせながら学んでいます。このように学部から進学してきた20代から60代の社会人まで、さまざまな世代や立場の学生が集まることで、お互いの世界や分野を理解しあったり、人脈を広げる場にもなっています。また私は、地方自治体の審議会に学識経験を有する委員として出席。そこで得られた住民の声や行政の姿勢等を大学院での指導にフィードバックしています。それらの活動から感じるのは、より高度な知識と分析手法を身につけることに加え、学問一辺倒ではく、広い視野を持つことの必要性です。ジョン・スチュワート・ミルは「満足なブタよりも、不満足な人間であるほうが良く、満足した馬鹿であるより不満足なソクラテスであれ」という言葉を残していますが、私も研究を通じ、問題意識を持ち、知識と努力で解決していくことの意義を学生と共に追究していきたいと思います。福島 康仁教授法学研究科政治学専攻公共政策コース日本大学大学院法学研究科29

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